WordPressでブログやWebサイトを運営している中、「思うように検索結果に表示さない」「アクセス数が伸び悩んでいる」などの悩みを抱えている方もいるでしょう。
本記事では、WordPressで作成したサイトのSEO対策について解説します。初心者向けの具体的な対策方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ここでは、WordPressでSEO対策を行う上で、見直すべきWordPressの設定を見ていきましょう。
WordPressでSEO対策を行う際、まず押さえるべきは適切なプラグインの選択と設定です。
中でも「Yoast SEO 」は、無料版でも豊富な機能を備えた人気プラグインです。インストールは管理画面から簡単に行えます。Yoast SEOの設定例として、サイト全体のタイトルや説明文、投稿(個別記事)のSEOタイトルやメタディスクリプションを最適化できます。これにより、検索結果での表示が改善され、クリック率向上が期待できます。
また、フォーカスキーワードを設定することで、記事内容の評価や改善点の提案を受けられます。ただし、Yoast SEOは日本語対応が完全ではないため、提案内容は参考程度に留めておきましょう。
プラグインの活用で、検索エンジンとユーザー双方に配慮したサイト作りが可能になります。
SEOプラグインには、他にも「All in One SEO 」や「Premium SEO Pack 」などがあります。
パーマリンク構造の最適化は、WordPressサイトのSEO対策において重要な要素です。
サイト運営の基本事項のひとつですが、検索エンジンとユーザーの両方に配慮したURL設計が求められます。WordPressの設定画面で「投稿名」を選択し、記事タイトルを元にシンプルなURLを自動生成できます。ただし、URLを生成する際は日本語ではなく英語表記を用いることが重要です。
また、URL設計にはカテゴリ名を含めたカスタム構造も効果的です。例えば「/category/商品名/」のような形式が理想的なURL設計になります。
一方で、一度設定したパーマリンクの変更は慎重に行う必要があります。安易な変更はSEOに悪影響を及ぼす可能性があるため、変更時はリダイレクト設定を適切に行いましょう。最適なパーマリンク構造を取り入れることで、検索順位の向上やユーザビリティの改善が期待できます。
XMLサイトマップの作成と送信は、WordPress SEO対策の重要なステップです。
XMLサイトマップは、検索エンジンのクローラーにサイト構造を伝える役割を果たします。WordPressでは、SEOなどのプラグインを使用することで、自動的にXMLサイトマップを生成できます。作成したサイトマップは、Google Search Consoleに登録することで、インデックス化を促進します。
また、サイトマップには、重要なページやコンテンツのURLを含め、更新頻度や優先度も設定可能です。大規模サイトや新規サイトでは特に効果的で、クロールの効率化や新しいコンテンツを早期に発見できるでしょう。
定期的な更新とサイトマップの送信を心がけることで、SEOパフォーマンスの向上が期待できます。XMLサイトマップの活用は、検索エンジンへとの良好な関係構築の第一歩となるでしょう。
キーワード調査は、WordPress SEO対策の要となる部分です。
まず、GoogleキーワードプランナーやUbersuggestなどの無料ツールを活用し、関連キーワードを洗い出しましょう。検索ボリュームと競合性のバランスを見極め、ターゲットキーワードを選定します。
キーワード選定する際は、ロングテールキーワードも見逃せません。具体的で競合の少ないこれらのキーワードは、ニッチな需要を捉えるのに効果的です。
また、競合分析も重要になります。上位表示しているサイトのコンテンツを分析し、使われているキーワードや構成要素を参考にしましょう。 最近のトレンドでは、質問型のキーワードも注目されています。
このように、ユーザーの検索意図に沿った回答を提供することで、検索順位の向上が期待できます。 SEOに効果的な手法を組み合わせることで、キーワード戦略を立てられます。定期的にキーワードの見直しを行い、常に最適化を図るサイト運用を実施していくことがポイントです。
SEOに効果的なキーワード選定については、「成果が出るSEOキーワード選定のやり方!すぐにできる手順とツールの活用方法を紹介」で解説しています。
見出しタグ(hタグ)の適切な活用も、WordPress SEO対策において重要な項目です。
まずh1タグはページの顔となる最重要な見出し(記事ならタイトル)で、各ページに1つだけ使用します。h2以降は、ページの内容に応じて階層構造を作り、ユーザーと検索エンジンの両方に分かりやすい構成を心がけましょう。また、見出しには対策したいキーワードを自然に盛り込むことがSEOに効果的です。
ただし、キーワードを過剰に使うことは逆効果となるため注意が必要です。対策キーワードを盛り込みながらページの内容を的確に表す具体的な言葉を使うことで、ユーザーの興味を惹き、クリック率向上にもつながります。
よくある間違いとして、デザイン目的での見出しタグの活用があります。これは検索エンジンの評価を下げる可能性があるため避けましょう。
適切な見出し構造を意識することで、サイトの価値を高め、検索順位アップにつながります。
画像のalt属性の設定とファイル名の設定もWordPressのSEO対策において重要なポイントです。
alt属性は、画像の内容を検索エンジンに伝える役割を果たします。例えば「おいしいキャンプ飯」の画像なら、alt属性に「キャンプで楽しむ手作りカレー」と設定することで、検索エンジンとユーザーの両方に画像の内容を伝えることができます。
ファイル名も同様に「IMG_1234.jpg」ではなく、「camp-curry-recipe.jpg」のように、内容を表す具体的な名前をつけましょう。これにより、画像検索での表示機会が増え、サイトへのアクセス向上につながります。
また、画像の最適化も忘れないようにしましょう。ファイルサイズが大きすぎる画像はページの読み込み速度を低下させ、SEOに悪影響を与えます。適切なサイズと形式で保存し、表示速度の向上を図りましょう。これらの対策により、画像SEOの効果を最大限に引き出すことが可能です。
モバイルフレンドリーデザインは、現代のSEO対策において不可欠です。なぜなら、スマホでサイトを見るユーザーが一般的になり、Googleもモバイルファーストインデックス(MFI)を優先的に採用しているためです。ここでは、具体的なモバイルフレンドリーの最適化について解説します。
まず、レスポンシブデザインを採用し、画面サイズに応じて最適な表示に設定しましょう。次に、タップしやすいボタンサイズや適切なフォントサイズを設定し、ユーザビリティの向上につなげます。さらに、前述した画像の最適化やAMP(Accelerated Mobile Pages)の導入などで、モバイル表示速度の改善を図っていきます。
これらの対策により、モバイルユーザーの満足度が上がり、結果としてSEOにも効果的になります。また、Googleの「モバイルフレンドリーテスト」を活用し、定期的にチェックすることをおすすめします。
ページ速度の最適化は、WordPressサイトのSEO対策において重要な要素です。
GoogleのアルゴリズムのひとつであるCore Web Vitalsを意識したサイトページの高速化が求められています。具体的な方法を解説します。
まず、画像の最適化が効果的です。ファイルサイズの縮小や圧縮を行い「EWWW Image Optimizer」などのプラグインを活用しましょう。次に、不要なプラグインの削除やCSS・JavaScriptの最適化も重要になってきます。「Autoptimize」プラグインを使えば、これらのファイルを簡単に最適化できます。
さらに、キャッシュの活用もしましょう。ブラウザのキャッシュやサーバーのキャッシュを有効にすることで、表示速度が大幅に向上します。またサイトの流入数に応じて高速なレンタルサーバーへの移行も検討しましょう。
これらの対策を組み合わせることで、サイトの表示速度が劇的に改善され、SEOにも効果的です。
構造化データの実装は、WordPressサイトのSEO対策において重要な役割を果たします。これにより、検索結果でリッチスニペットを獲得し、クリック率を向上させることができるのです。
構造化データの実装方法は主に3つあります。
1つ目は、HTMLに直接記述する方法です。これは高度な知識が必要になりますが、細かいカスタマイズが可能です。2つ目は、構造化データマークアップ支援ツールの利用です。専門知識がなくても、簡単に構造化データを作成できます。3つ目には、Google Search Consoleのデータハイライターがあります。これはクロール済みのページに対して適用可能です。
実装後は、Google Search Consoleで構造化データを確認し、エラーがあれば修正しましょう。効果的な使用例として、レシピサイトでの料理情報や、ECサイトでの商品情報の構造化が挙げられます。
構造化データの実装により、検索結果での視認性が向上し、サイトへのアクセス増加が期待できるのです。
Google Search Consoleは、WordPressサイトのSEO対策で欠かせないツールです。
まず、サイトの所有権を確認し、設定を完了させましょう。既にGoogle Analyticsを使用している場合は、その連携で簡単に設定できます。 Search Consoleは、サイトのパフォーマンスを詳細に分析できるツールです。検索クエリレポートで上位表示されているキーワードを確認し、さらなる改善の余地を探りましょう。また、インデックス状況やモバイルユーザビリティなどの確認も可能です。
特に注目すべきは、コアウェブバイタルのレポートです。ページ速度や使いやすさの指標を確認し、改善点を見つけることができます。これらの情報を活用し、継続的にサイトを最適化することで、検索順位の向上につなげられます。
SEO効果の測定は、戦略の成功を評価する上で不可欠です。
Google Analyticsなどのアナリティクスツールを活用することで、SEO施策の効果を正確に把握し、PDCAサイクルを回すことができます。
まず、検索トラフィックの変化を観察しましょう。オーガニック検索からの訪問者数や、特定のランディングページのパフォーマンスを追います。また、ユーザーの行動指標も重要な要素です。平均セッション時間や直帰率の改善は、コンテンツの質の向上を示します。コンバージョン率の変化も見逃せません。目標設定機能を使って、問い合わせやニュースレター登録などの重要なアクションをコンバージョン設定に追加し、ユーザー動向を追いましょう。
これにより、SEO施策がビジネス目標にどれだけ貢献しているかを把握できます。 データに基づいて継続的に改善施策を行うことで、WordPressサイトのSEOパフォーマンスを向上させることができるでしょう。
A/Bテストは、UX(ユーザーエクスペリエンス)向上とSEO対策の両立を図る上で重要な手法です。
Googleが推奨するベストプラクティスに従うことで、検索順位を落とさずにサイトの改善が可能です。具体的には、クローキングを避け、rel=”canonical”リンクを適切に使用します。また、リダイレクトは301ではなく302を使用し、テスト期間は必要最小限に抑えることが大切です。これらの注意点を守りつつ、ボタンの色やレイアウト、見出しの文言などを変更し、ユーザーの反応を測定します。
A/Bテストの結果を分析し、コンバージョン率の向上につながる改善を実施することで、サイトの価値や評価を高め、結果的にSEOにも寄与します。ただし、頻繁な変更は避け、慎重に計画を立てて実行することが成功の鍵となります。
WordPressのSEO対策を実施することで、検索エンジンでの可視性が向上し、より多くの訪問者をサイトに引き寄せることが可能になります。
キーワードの最適化やモバイルフレンドリー対応、ページの読み込み速度向上、内部リンクの強化など、基本的な対策を行うことが大切です。さらに、プラグインを活用してSEO効果を高める方法や、コンテンツの質を維持し続けることも重要なポイントです。これらの対策を継続的に実施し、改善を重ねることで、検索結果において順位を上げ、より多くのユーザーに価値を提供できるようなサイトになるでしょう。
SEOは一度の作業で終わるものではなく、定期的な見直しと更新が不可欠です。長期的な視点を持って取り組むことで、成果を上げることができます。
弊社では、SEO対策からコンテンツ制作、ページ改善やサイトリニューアルなど、企業の課題に応じたマーケティング施策のご提案が可能です。集客支援やコンバージョン改善など課題の抽出から実装、運用まで伴走型でサポートいたします。